冬は暖房を入れるとさらに乾燥が進みますね。
部屋に濡れタオルを干すやつ始めました。少し油断するとすぐ喉を傷めるので、暖房入れるより先に準備してます。今日はちょっと気になったので、どのくらい乾燥しているかを計算してみました。使用した式は下記の2つ。
温度Tの時の飽和水蒸気量a(T)を求める式です。飽和水蒸気圧e(T)も温度Tのみで決まるので変数は1つのみ。関東地方の直近観測データから18時の気温10℃、湿度70%を採用。この時飽和水蒸気量 a(10) = 9.4 [g/m3]、含水量は9.4 x 70% = 6.6 [g/m3]。
この10℃, 70%RHの気体を温度だけ25℃まで上げた場合、飽和水蒸気量 a(25) = 23.1 [g/m3]で、含水量6.6 [g/m3] は相湿度29%RHに相当。なんと暖房を入れただけで湿度が30%を下回るところまで下がっている。これは自分の想像以上に乾燥していた。
体感的に湿度が40%を下回ると喉や目に異常を感じ始めます。もちろん肌も。職業柄、環境試験室という温度・湿度を設定できる部屋のようなものに入る機会も多いのですが、高湿環境は耐えられても低湿環境は頑張り用がない。湿度10%以下は目が痛くてたまらない程。
それを踏まえた上で湿度29%RHと言うのは長時間過ごす部屋としてかなりヤバい。25℃, 29%RHの気体を25℃, 40%RHまで上げるためには単位容積当たり2.6 [g/m3]の加湿が必要。
部屋の間取りを確認してみると、エアコン1台でカバーしているリビングと寝室合わせて64.9 [m3] 、部屋全体では 2.6 [g/m3] x 64.9 [m3] = 170.9 [g] の水分を足してやらなければならないようだ。コップ1杯200mLと考えると1杯弱、しかも換気で逃げていく分を考慮していない値なので実際はさらに大量の水分を空気に補充し続けなければならない。計算する前に想定していたよりもかなり多いなぁ。。。
夏の湿潤環境も色々困りますが、冬場の乾燥もまた困りもの。適度な湿度を保てるように色々と試してみようかな。
ではでは