4画面の雑記帳

思ったことをつらつら書いてく雑記帳

タイザン5「タコピーの原罪(上巻)」を読んだっピ(^ε^)ノ

「まるで魔法みたいっ」じゃあ無いんだよなぁ...。

 

f:id:Blog_4gamen:20220304195253j:plain

www.shueisha.co.jp

 

今月発売のマンガが多いと日記に書いたばかりですが、今日がその第一弾で3冊ほど買ってきました。

 

f:id:Blog_4gamen:20220304200645j:plain

 

みなみけ。相変わらずの桜場コハル空間ですねぇ。

勇者アバンと獄炎の魔王。めっちゃ盛り上げて来るじゃん!ロカ・マトリフのコンビ良い!ハドラーかっけぇ!

タコピーの原罪。平和な世界はあるっピか...?

 

 

 

本作「タコピーの原罪」は少年ジャンプ+というWeb媒体で連載中の作品です。毎週金曜深夜0時更新となっており、昨晩もガッツリ読んでから寝ました。上下巻構成の短期集中連載とされており、昨晩更新の最新話は第13話、本日発売の上巻には第1~7話までが収録されています。

これまでWeb連載作品と言うものに全く触れてこなかった自分ではありますが、いつ頃からか「タコピー」なる聞きなれない単語を耳にするようになりました。その頻度は次第に増えていき、SNS上での知り合いが1人また1人とタコピータコピー言い始める。えっ、怖っ。

どうやらマンガの話らしいと知った後、本当になんの身構えも無しに第1話を読み始めました。いや、読んでしまいましたと表現した方がいいでしょうか?

 

shonenjumpplus.com

 

 

 

 

f:id:Blog_4gamen:20220304204657j:plain


脳内の夜神月くんが叫びました。

 

だってWeb連載の書影(?)でいいのかな?アイキャッチがこれですよ?↓

 

f:id:Blog_4gamen:20220304204949j:plain

 

もうお気づきかともいますが、かわいいイラストの割に内容がハードすぎます...。いじめ、毒親、無知、無垢、無慈悲。令和に転生した「家なき子」。同情するなら金をくれ!えっ、お金をあげたらこの問題は解決するっピか???そのくらいインパクトのある作品です。

そんな衝撃がありつつも、第1話を読んでしまってから当時最新話であった第5話まで一気に読み進めてしまえるほどに構成力・ドラマ性が高い極上の一品であることは間違いありません。1話ごとの中に「起承転転転転結」くらいの有り得ない情報量が詰め込まれ、さらに話数が進むごとに過去の話が巧妙な伏線になっていたりする。これだけ聞くと熱心なミステリー読者あたりには先の展開がある程度読めてしまうのかと思いきや、ネット上の考察を見た感じそんなことは全く無い様子。毎週最新話が更新されては様々な展開予想が繰り広げられるも、1週間後には予想の斜め上を行く新たな地獄が待っている...。

だからタッセルってなんだよ!!うーん、わかんないっピねえ...。

 

 

さて本作「タコピーの原罪」の内容は各自で読んでいただきたいとして、ここではWeb連載形式のマンガを初めて読んだ自分の所感を述べておこうかと。

本作に限った話で言えば、第1巻(上巻)が本日発売と言うこともあり、「単行本派」と「連載誌派」のような情報量の差が無い点は非常に不思議な感覚がありました。今現在は単行本に収録された話の一部(5~7話)が有料になっているものの、最新話を含むその他の話は基本的に無料で閲覧可能になっています。第5話まで話が進んだ時点から読み始め、最新話まで一気に自分が追いつけたのもWeb連載形式だからこそでした。

マンガに限らず映画・ドラマ・ゲームなど、気になる作品であればある程ネタバレは避けたいもの。週刊少年ジャンプを例に挙げれば、最速で読めるのは公式電子版の午前0時。紙媒体でコンビニなどに陳列され始めるのが早朝4時頃でしょうか?朝の通学・通勤時間に読む人なら7時過ぎ、昼や夕方~夜に読む人にとって見れば最新話の情報がネットの海に解き放たれてから半日以上のラグが生じるため、ネタバレを踏まずに新鮮な体験を得るには洗練された自衛策が必要となります。

一方のWeb連載ではネット環境さえ整っていれば、誰もが同時最速で最新話を読むことが出来るのは大きなメリットの1つと言えるでしょう。1話分だけを読む時間はそれほど長くはかからないため、SNSに手を伸ばしてネタバレを踏むよりも、読みたい作品を手早く読んでしまう事はそれほどハードルが高い行動とも思えません。地方・離島などで物流速度に制限がある場合にはさらに恩恵が大きいんじゃないでしょうか?

 

また、本作はSNS上での展開予想や考察の多さにも注目しています。上述の通り読者の情報量がある程度均質であること、先の展開が全く予想できないことが幸いする形で、全ての意見が尊重されうる、もしくは、一考の余地があるという非常にリッチな情報空間が形成されているのには驚きました。

掲示板であれSNSであれ、言葉の暴力に任せた口の悪い発言はどこでも見かけてしまうもの。ある作品について誰かが「次の展開はAではないか?」と仮説を提案したところで、

 

「過去の話を読んでるならAなんて展開ありえないでしょ?」

「どう読めばAなんて説出てくんだよ読解力皆無か?」

「↑いやA以外って言う奴は頭おかしい」

「作者そこまで考えてないと思うよ」

 

と言った到底議論とは呼べず、生産性の無い罵詈雑言が飛び交う光景は決して珍しい事ではありません。しかし本作では短期集中連載で全話無料公開されている(いた)ことにより、過去の伏線を考慮する場合でも何年も前の話を引き合いに出されることは無く、誰もが即座に読み返し可能。また、読解力皆無と言うなら全読者の読解力が塵芥に等しい程ぶっとんだストーリー展開により、全話完結するまで全ての仮説が支持され得る環境ができています。こんなにリッチな環境でマンガを読めるなんて、そうそうありません。

 

ネタバレは踏まない(踏みにくい)!自由に仮説を立てて良いし、自由に反論しても良い!どれだけ深読みしようと1週間後には爆発四散!タコピーの原罪は生ものだ!?

 

そういう不思議な興奮の中で毎週楽しく読ませていただいています。

とは言え上下巻構成の上巻が7話収録、現在最新話が13話と言うことを考えるとそろそろ連載の方は終わりが見えてくる頃合いでしょうか?この贅沢な時間が続けばいいのにと思う反面、どんな締めくくり方をしてくれるのかワクワクしている自分がいる。もう少しの間、タコピーに心を掻き乱される生活が続いてくれそうです。

 

最後にキラキラ少年漫画の様な単行本裏表紙と帯でも載せて本記事を締めくくっておきましょうかね。

 

f:id:Blog_4gamen:20220304201911j:plain

f:id:Blog_4gamen:20220304201830j:plain

 

 

出て来る単語が不穏過ぎて怖っピ(・ε・)

 

単行本下巻は4月4日発売予定。

 

ではでは