4画面の雑記帳

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村岡ユウ「もういっぽん!」(17巻)を読んだ

通院日はお買い物って決めてるんですわ。

 

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今日は定期通院日だったので帰りに買い物してきました。娯楽は大事。

今日買った中でお気に入りの1冊を紹介します。

 

村岡ユウ「もういっぽん!」(17)

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www.akitashoten.co.jp

 

このマンガ大好きなんですよね。柔道ガールズダイアリーと宣伝文句に入ってるように高校女子柔道マンガではありますが、勝敗よりも大切な事を教えてくれる作品だと感じています。競技に不真面目だとか勝ちを目指してないとかいう事は全く無く、むしろどんなスポーツマンガよりも負けに対する悔しさに向き合った描写が多いのですが、個人的には指導者や審判など大人組の対応に惹かれる部分があります。

最たる例を挙げるならば、主人公らの所属する青西高校柔道部顧問の夏目先生。

 

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自身は顧問を務めるようになってから柔道を始めたばかりの初心者ながら、学校の体育教師という側面や学生時代の(バレーボール部)経験から安全面への配慮に厳格な指導が目立ちます。学生たちの真っすぐな思いを遮ることなく、大人にしかできない配慮や根回しなどのバックアップに秀でた指導者像には憧れと同時に目頭が熱くなってしまう。自分も歳かなぁ...。夏目先生以外にも他校の顧問がそれぞれ登場しており、各校の柔道部が抱える課題に対して生徒と顧問、時にはOBなども交えて真摯に向き合う成長譚は読んでいて気持ちがいいですね。

あと絶対に主要キャラではないんですけど、個人的に審判のおっちゃんが好きです。主人公の未知が超オーバーリアクション気味だからか、相対的に地味で不愛想に見えがちではありますが、これでいて結構表情にバリエーションがあるんですよ(笑) 当然のように餃子耳してたりいかにも柔道一筋ですっていう風体が女子柔道という世界観の中では目立つんでしょうか。出て来る度に「おっ、今回も仕事してんな!」って謎の注目してます(笑)

 

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それと格闘技の経験が全く無い自分から見た感想ではありますが、組み合いから技までの動きが読んでいて分かりやすいのが凄いなと。能力バトル系では無いのでオーラの軌跡みたいな描写はありませんし、球技系によく見られる残像描写を用いた素早い動きの様なものもほとんどみられません。競技の性質もあるとは思いますが、村岡先生の絵は重心がしっかり乗ってるからこそ止め絵なのに力のやり取りが感じられる不思議。ちょっと言葉で表しきれないのでぜひ読んでみてください。

 

本編の内容に触れると、最新17巻では1年生ズの登場する試合展開に。初登場時から姫コと司の組み合わせは異色で面白いと思ってましたが、試合になると体格・経歴・得意戦術まで何もかもが異なるので単行本1冊にまとまった時の魅せ方が上手いなぁと読者目線で感心してしまいました。今回は団体戦でしたが、未知vs早苗のリスペクトロワイヤルの様に後輩組の直接対決なんかも見られる日が来ると熱いですね!

 

根性だけじゃないけど根性は魅せる。楽しさだけじゃないけど楽しさは忘れない。かけがえのない高校3年間と言う時を描きながらも、その先に待つ未来にもしっかりと目を向けた王道マンガ展開は今だからこそお勧めしたい1冊です。

連載誌は週刊少年チャンピオン。アニメ化も決まってるらしいですよ。この機会にぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

ではでは