4画面の雑記帳

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大逆転裁判の中に見る 傑作「十二人の怒れる男」

成歩堂くん、立志編。

 

 

今日もちょいちょい大逆転裁判1を進めました。

目の泳いでいた頃から一転、姿勢も堂々としておりキリッとした確かな目つきに変わりましたね。こいつ、戦い(法廷)の中で成長してやがる...!!

 

 

本作では主人公の学友であり、学生時代に弁護士資格を取得、英国留学まで控えているバリキャリ組のアソウギ君。見るからに熱血漢で頼れる男なのですが、正義の為なら武力行使も辞さない過激派、もとい、武闘派でもあります。

 

アソウギくん、鬼殺隊で呼吸を体得してたりする?(笑)

法廷内で日本刀を振り回すのはおやめください!!!!

 

時代は明治。長きにわたって続いた鎖国を解除し、文明開化の音がすると歌われた激動の時代。あまりシナリオの核心には触れない方針でこの日記を書いていますが、どうも国家間の不平等条約治外法権領事裁判権)まで話が広がりそうな勢いです。1話終わっただけで急にスケールデカくなったわね...。

裁判長も家父長制を全推し。

長男だったから耐えられた。もし次男だったら耐えられなかったかもしれない()

 

 

肝心のゲーム内容ですが、とにもかくにも掛け合いのテンポがいいですね!

検事・証人・裁判長・被告人(兼弁護人)の間で交わされる弁論が思った以上にスムーズで、「異議あり!」「待った!」などの激に合わせて振動するPS4コントローラーが演出面で臨場感に貢献してくれています。

 

そして...

 

 

矛盾を突き付け無事に無罪を勝ち取ることが出来ました。\( 'ω')/

 

 

第1話を終えた時点での感想になりますが、構造的に映画「十二人の怒れる男」に近いかなと感じています。

 

 

ドラマ・映画・舞台など多くの媒体に形を変えて世界中で公演されてきた傑作法廷劇ではありますが、この作品を法廷劇と呼んで良いのか?という議論はつきものです。

と言うのも法廷での審理は開幕早々に終わり、残りの時間は陪審員室に移動した12人の陪審員達がひたすら状況証拠を固めて議論を交わす "だけ" の構成になっています。検察も弁護士も裁判官も出てこない、日を改めて新しい物的証拠を捜査するでも無い、この地味な陪審員達の話を法廷劇と呼ぶかについては先述の通り議論があるようですが、シナリオ・演技・演出までめちゃくちゃに面白い不朽の名作なのでぜひ見て欲しいところ。

 

話を大逆転裁判の第1話に戻すと、物語は主人公の成歩堂が殺人の疑い(冤罪)で被告人席に立つところから始まります。しかもこの裁判は訳アリで再審の余地が無く、可及的速やかに判決と罪人を決定しなければならない特別裁判だったのでした。

本作と「十二人の怒れる男」との共通点として、出来レースとも呼べるような結論ありきで議論が始まったにも関わらず、閉じた1室内で議論を交わしていくうちに証言や状況証拠の矛盾を見出し、ついには当初の状況から大逆転を成し遂げるカタルシスを描き切った点が挙げられます。

大逆転裁判の方は追加で証拠の品が上がってきたり、意図的に嘘の証言をする者がいたりと違いはありますが、大枠の構成はかなり近いものがあるのではないでしょうか? 

 

十二人の怒れる男」の方は民主主義とは何ぞや?アメリカ移民文化が抱える負の側面とは?みたいな命題の色も強いため、一概に両者を比べて何かを指摘するわけではありませんが、本作の主人公成歩堂龍ノ介と「十二人の怒れる男」の実質的な主人公陪審員8の立ち位置は近いものがあったと感じます。

まぁ、成歩堂くんの場合は裁かれているのが自分自身というハイパー理不尽な状況も追加されてるんですが、そこはいったん置いておきましょう...。

 

 

このように第1話終了時点で不朽の名作に近しい風格を漂わせているのは一言で「すごい」としか言えませんね。明日以降進めていくつもりの第2話も楽しみです!

あと音楽めっちゃ良いですね!曲名とかまだ全然分かってないんですが、緊張感走るシーンでファゴットがメロディラインに使われてる曲が印象的でした。全クリしたら曲名しらべておこう。

 

ではでは