開幕からやりたい放題!
前回シーズン1を観終わってから1ヵ月弱経ってしまいましたが、Breaking Badのシーズン2を観始めました。
続きものと言うことで登場人物や背景の紹介は無くいきなりのスタート。主人公のウォルターは既に引き返せない所までドラッグ精製の裏社会に足を踏み込んでしまっているし、彼の家族は個々人に問題を抱えすぎていてひっちゃかめっちゃか。どうすんだよこれ...。
そうは言っても内容は50分弱とは思えないほどの密度で展開される怒涛の裏社会側の展開と、各々の立場に基づいた主張が飛び交うヒューマンドラマの二軸展開が魅力的。
シーズン2の第1話に当たるエピソード8で印象的だったのが、主人公のウォルターから見て義理の弟にあたるハンクの立場でした。彼は麻薬取締局の最前線で働いており、正体不明の新参ドラッグ製造者(=ウォルター)を追う立場にあります。言葉遣いや行動は下品なところが目立ち、現実世界ではあまりお近づきになりたくないタイプではありますが、ウォルターを取り巻くイカレタ家族の中では一番人情的で不憫なポジションなあたりが面白い(言い方失礼でごめん)。
今回出てきた化学パート(?)としてはロンドンの暗殺事件で実際に使われたリシンでしょうか。カタカナ表記にしてしまうと必須アミノ酸のリシン(lysine)と同じですが、毒物の方はリシン(ricin)でタンパク質の1種です。
ちょっと調べてみたところ、報告されているだけでも米ホワイトハウス宛ての封書からリシンが検出される事件が5回、上院議員とニューヨーク市長宛てで各1回の事件が報告されているようです(いずれも殺人未遂でとどまった)。なんと日本国内でも水筒にリシンを混入させる事件が2回報告されており、思った以上に身近でビビりますね…。原料がひまし油の元となるトウゴマで入手しやすいのでしょうか?
切にやめていただきたい...。
ともあれ本作はあくまでドラマですのでそのあたりは割り切って観ていきたいと思います。一応創作と現実の区別がつく成人ですので。一応ね。
ではでは