カード界隈は怖いのぅ...。
サブカル界隈と一口に言っても幅は広いもので、対戦要素のあるものに限ってもビデオゲーム(家庭用、携帯機、ゲームセンターなど含む電子ゲーム類)やカードゲーム、ボードゲームなど多岐にわたります。対戦型というならば自分は今までビデオゲーム1本だったのですが、最近はポケモンカード(以下ポケカ)のガチ勢と話す機会が多く、用語や情勢が聞けて驚くこともしばしば。
同じポケモンでもビデオゲームの方は基本的にソフトを買ったら金銭面では一区切りついており、最近のダウンロードコンテンツだとかニンテンドーオンラインだとかの課金要素はまぁ誤差というかインフラみたいなもんだと割り切っています。
一方のポケカはと言えば1ヵ月ペースで新弾パックが発売されるので、コレクション目的であろうと戦力強化目的であろうと買い続ける形になるんだとか。まぁその形式自体には全く異議は無く、自分も好きなコンテンツに金をじゃぶじゃぶ溶かすなんてことはざらに有るので本人が納得してればいいかなと言う姿勢です。自分もソシャゲ課金ヤバいですからね...。
しかし明らかに毛色が違うと感じる点があるとも感じます。少し前にYahoo!ニュースレベルのトップ記事としても取り上げられていたように、最近のポケカは若年層でさえ投機目的の購入がごく一般的に浸透してしまっている現状には抵抗を感じざるを得ません。悪質な転売ヤーの話題はどの界隈にもありますが、話を聞いてみるとごく一般のプレイヤーが常日頃からいくらで売れる / 買えるという情報を四六時中チェックして手持ちのカードを "資産" と呼んでいるのにはビデオゲームの方のポケモンとはちょっと違うなぁと…。ビデオゲームの方は僕自身がコンセプトPTを愛用しているプレイヤーだからというのもありますが、1個体ずつに愛着のある人が多い印象ですがどうでしょう?
さらに踏み込んで聞いてみると「自分は転売ヤーではないが未開封パックを多く所持している」「この未開封パックは歴代でも強力なカードを多く含むシリーズで、現在でも高額取引されているがまだまだ価値は高まる」などの発言も複数人から聴いていたりします。
残念ですがそれは市場流通数を絞るという意味では転売ヤーのそれとやっていることは同じじゃないですかね?
手が出せないような高額で転売に出すのと、手が出せない位置に塩漬けにして保有することに大した違いはないんじゃないかと。額に入れて飾るタイプのコレクターならば貴重なカードを保有して眺めるだけでコレクター本人にとって価値がありますが、カード自体を資産として、しかも未開封で何が入っているか分からないからこそ高価に取引されるものと捉えて多数死蔵させているというのは転売しないヤー(?)とでも呼ぶべき悪習かと考えてしまいます。
実際に遊んでみた感想としてはゲーム性自体はとても面白いと思います。ポケカに関しては裏面がまだ青地にモンスターボール柄だった小学生の頃に遊んでいるので基本的ルールは知っていて、最新ルールへ適応していくのはそんなに難しい話ではありませんでした。デッキビルドガチ勢から借りた構築済みデッキで遊ばせてもらうのは楽しいし、スターターデッキなどそれ1つで対戦可能な形式でも販売されているのでそれは良いのですが、最新カードは入手自体が困難な状況だとかでそこに手を出すのはハードル高いですねぇ…。
転売ヤーが高額販売できてしまうのも、相当数のカードが未使用・未流通状態で死蔵されており、公式の製造・発行数に対する市場流通数を圧迫してるからに他ならないからだろうなと。なんだか経済学やってる気分だ…。
ポケモンという括りではゲーム勢から見てポケカ勢が常に価格のことばかり話しているように見えて楽しさが伝わりにくいのにも理由があるんだなぁと闇を見てしまった気分。もちろんカードゲームというものの特徴でもあり、MTGだとか遊戯王だとか別のカードゲームでも大昔からある話だとは思いますが、深入りはしないだろうなと。
死蔵させてても確実に売れるから買うだけ得で実質無料()
この発言はいかがなものか。考えさせられます。
ではでは