固い、、、というか粘っこい?
前回の診察時から処方薬の一部で包装形態が変わりました。具体的にはパキシルという薬で鬱病で悩んでる方には馴染みのある薬の1つではないかと思います。薬の内容・有効成分などは変わっていないものの、乳幼児誤飲防止包装という新型包装に変わったようです。パキシルの場合は上の図で言う①プッシュスルータイプですね。
包装が変わってどうなったかと言うと...正直使い辛さがかなり上がったと言うのが本音。通常のシート状錠剤の場合はアルミシートで封をしてありますが、乳幼児誤飲防止包装の場合はアルミ箔の上から薄い樹脂が被膜されているようです。面方向に引き裂いてみると透明被膜が確認できました。
開けにくさのイメージとしては「こちら側のどこからでも切れます」と書いてあるマジックカットが全く切れんみたいな感じに近いです。
画像はtogetterより
マジックカットは無数の細かいミシン目を入れることで最初の切りこみを作りやすくし、その先は応力集中でどうにか切りきれるだろうという設計になっています。自分も含めマジックカット切れない族の人々は最初のミシン目から切りこみを作る部分に至らないか、せっかく作った切れ込みと別方向へ引っ張ってしまったせいで力が分散してるものと思われます。そこまで理解しておいて何故切れないのか ←
一方の誤飲防止シートの場合は樹脂薄膜の粘弾性で歪みエネルギーを吸収してる感じですよね。時間をかけてゆっくり押し込んでも樹脂の変形に力が逃げてしまう。ならばこれを突破するには初速で応力緩和が追いつかないだけの力をかけるしかないと。やはり、筋肉。筋肉は全てを解決する...()
現在この包装形態を推進しているのはGSK(グラクソ・スミスクライン)だけのようですが、今後他社が追従していくのかが気になる所。どのくらいの誤飲防止効果が上がったかで今後の方針も変わりそうなので注視しておこうかと。同じ規格が続いた場合、80歳とかになって開けられる自身は全く無いです...
ではでは