4画面の雑記帳

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進撃の巨人 最終巻を読んだ

お疲れさまです。4画面です。

 

ついに進撃の巨人が最終巻を迎え、11年に渡る物語が完結しました。

 

進撃の巨人」最終巻発売 世界で人気、連載に加筆も | 共同通信

 

 今2周目を読み返したところですが、心の中の少なくない部分がぽっかりと空いたような、それでいてじんわりと満たされているような不思議な感覚です。

 

各媒体で宣伝されていて初めて気づきましたが、進撃の巨人の連載開始は2009年9月、単行本第1巻は2010年3月に発売されており、ここまで12年弱の歳月が経ったようです。僕が初めて進撃の巨人と出会ったのは単行本2巻が発売された頃だと記憶しているので、ほぼ11年の付き合いになります。11年の付き合いともなればそりゃぁ心に占める割合も多くもなるものです。

 

11年前というとまだ大学の研究室に所属していたころでしょうか?ブラック企業もびっくりの泊まり込み生活を続けてはいたものの、同じキャンパスにはやはり同じように研究に没頭しつつも自分の世界を持っている †コア† な友人が多く在籍していたため、サブカル趣味のアンテナは今よりも桁違いに広かったと思います。ビバ理工学部

 

 

そんな環境の中、機械科の友人N君が強くお勧めしてくれたのが進撃の巨人

N君と僕は互いの趣味趣向をかなり深いレベルで理解し、また、無理に推しつけることも無かったので彼の推薦なら読んでみようというある種の信頼があったのも幸運でした。単行本2巻の終わりというと、ようやくエレンが巨人のうなじから現れた所。

 

ぶっちゃけ主人公が誰だか分からん!というのはあったけど、そんなことはどうでも良いくらいに強く訴えかけてくる怒涛の展開。決めゴマにとことん描画コスト(?)を割くことでシナリオのテンポとはまた異なったメリハリのある漫画構成力の高さ。まだ1つも回収していないであろう伏線を予感させる描写の数々。現代日本とは何もかも違うはずなのに、立体起動装置をはじめとする機械類の設定の細かさ(機械科N君絶賛)からそこに存在することを認めざるを得ないリアリティ。

 

とまぁ、こんな経緯でズブズブと進撃の世界観に浸って行った学生時代。少し時は流れ社会人になったあたりでアニメ化されると爆発的な大ヒット。一方の僕はというと極めつけの社畜生活。同じ激務でも僅かな時間に趣味を理解してくれる仲間がいた大学時代は恵まれてたなぁ...。

 

11年前と比べればインターネットから得られる情報量は桁違いに多くなったが、どこか的を絞れなくなった感は否めない。判断をゆだねられるN君の様な存在が縁遠くなったのも大きな要因かもしれない。大学の様な小さなコミュニティという「壁」の内側でオタクコア層の精鋭達とまだ見ぬ「海」を探していた方が幸せだったのかもしれないが、「壁」を超えてしまったのだから後戻りはできない。

 

繰り返しになるが進撃の巨人の世界観は現代日本との共通点など何1つ無い。それでも登場人物達が最後まで何が正解かを自問自答し続けた姿に、どうも生きる目的を見出しにくくなっている最近の自分を見たような気がした。そんな最終巻。

 

進撃が完結したからと言って僕の悩みが何か解決するわけでは無いので、これからも自問自答していくしかないんだろうなぁと言う未知領域への不安。「心の中の少なくない部分がぽっかりと空いたような、それでいてじんわりと満たされているような不思議な感覚」はきっとそんな不安の一端なのだと納得することにした。

 

ともあれ12年弱の執筆を続けてくださった諌山先生、大変お疲れ様でした。

次回作があるのなら、それまでには少し自分の世界を持ち直したい所ですね。

 

ではでは