4画面の雑記帳

思ったことをつらつら書いてく雑記帳

赤井さしみ「たそがれにまにあえば」を読んだ

赤井さしみ先生の初単行本「たそがれにまにあえば」を読んだ。

 

 

たそがれにまにあえば 赤井さしみ作品集 赤井 さしみ:コミック | KADOKAWA

 

 

 一言で言って「超かわいい謎空間」を詰め込んだ1冊。

1度見たら頭から離れない中毒性?がたまらない(笑)。

 

最近ではなかなか見かけない丁寧なハードカバーの装丁もあってか、電子書籍ではなく紙の本としての魅力がすばらしい。表紙イラストだけでなく収載された各話についても同じことが言えるけれど、謎の世界観のはずなのに自然と受け入れられる圧倒的な没入感がある。

ショート・ショートなので各話に繋がりは無いものの、世界観が非常に安定しているので、ストーリーを追っているというよりも謎空間を自由に冒険しているような感覚に近い。漫画版オープンワールドゲームのような感じ。この世界で暮らしたい。

 

赤井先生の描く謎空間では表紙イラストにも入っているような家電、靴や鞄、見慣れた食器類など、我々の住む世界に実在する小物が多く描かれているのも特徴。たぶんこのあたりが没入感に繋がるんじゃないでしょうか?(読み専なので詳しい技法とかは語れませんが...)

作風で言うと最初期のドラゴンボール(悟空に尻尾が生えてた頃)に近いものを感じますね。謎空間のオープンワールド系、亜人やモンスターが居て刃物もよく登場するものの基本ギャグ路線なので物騒には見えない感じ。P.65のイラストを眺めていると「バイクに跨ったブルマ」のように見えてくるかも?

 

各収載話には冬の精、花見の魔人みたいに名乗ってくれるキャラクターも登場するけど、カバー裏にいる子とかは名前あるのかな?ケモミミモドキに寄生された娘?名前が分からないので、カバー裏にいる子のことは勝手に「さしみちゃん」って呼んでます(笑)

 

お気に入りの話は「悪の道」「信じる心」

ブラックユーモアと呼ぶにはライトすぎるし、ウィットと呼ぶほどかしこまってもいないこういう作風は何と呼べばいいんでしょうか?説明難しいので買って読んで教えてくーださい。

巻頭・巻末の「冬の国から」「よあけのばんに」もお気に入り。冬の精が上司に連行される所良いよね()

 

 

こんな感じでしょうか?

赤井さしみ先生の単行本第2集が出て欲しいなーと願いつつ、ただいまアンケートに回答中。「一日の中で好きな時間帯」ってなんだ...。あまり考えたこと無かったな。ちょっと考えてみようかな。

 

ではでは