初見殺しの変則びびり叩きパ。
お疲れ様です、4画面です。ちょっと面白そうかなという思い付きのまま組んだギミックPT動画ポケモンSVダブルの海へ!Part5【イッカノココ】の個体詳細などを紹介します。数値等の詳細はこちらの記事に書いてありますが、実際の運用方法については動画本編を見てね(宣伝)。
1. PT概要
今回はタイトルにもある通り、イッカネズミとノココッチを組み合わせた袋叩きギミックを主軸に組みました。袋叩きを利用したギミックではエルレイドやウインディ、過去世代ではテラキオンなど特性「正義の心」のポケモンに上から悪タイプ技の袋叩きをねじ込んでA+4(火力3倍相当)の超火力を押し付けていく形が一般的。今回のPTにも「正義の心」エルレイドを入れてありますが、基本的には特性「びびり」のノココッチに向けて袋叩きすることでS+4の高速ポケモンへと強化する形を基本として運用しました。
特性「びびり」は悪・虫・霊タイプの技を受ける or 威嚇を受ける度にS+1する特性で、現在のSV環境では進化前を中心に11体のポケモンが持つ特性となります。
びびりというだけあって進化前のポケモンが多く持つ特性ですが、ダイジェットが乱れ飛んでいた剣盾環境と比べて恒常的なS操作の少ない現環境ではかなり強力な積み技と言っても過言ではありません。
正義の心と比べて認知度が低いだけあって初見殺し性能が高く、また、今作から追加されたテラスタルによるタイプ変化を利用した弱点保険の発動とアシストパワー、一致範囲技の爆音波を併せて使うことで高い全抜き性能が期待できる組み合わせとなっています。
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2. 個体紹介
種族値:74-75-70-65-75-111(合計470)
実数値:181-85-91-85-95-179
努力値:H252, B4, S252(性格補正:S↑A↓)
袋叩きする側の子。群体扱いなのか性別不明。
フレンドガードやこの指とまれを活かしたサポート型から、テクニシャンネズミざんでお手軽超火力を叩き込む型まで居る侮れない存在。ダブルバトルではコノヨザルに袋叩きを入れて憤怒の拳のカウント数を稼ぐ並びが多く、イッカコノヨを使った経験がある人ならほぼ同じイメージで運用可能。相方のノココッチに搭載した攻撃技が単体攻撃のアシストパワーと味方巻き込み範囲技の爆音波なので、アシパ+この指、守る+アンコ、爆音波+守るの様なセット運用が基本。
高速化したノココッチを狙いに(主にパオジアンから)不意打ちがよく飛んできますが、優先度+2のこの指で吸い取ってしまえば無効化できます。また、必中技以外の全ての技に対して光の粉による10%の勝ち筋が生じる悪魔のアイテムを装備。3連回避とかした試合は流石にごめんなさいねぇ、って言いながらニヨニヨしてました()
袋叩きを終えた後もS111族の高速を活かしたアンコールや優先度+2のこの指とまれで腐りにくいのも良い所。長いことポケモン対戦をやっていると高速側のS調整と言えばまず130族抜きを意識してしまいますが、そもそも多くの130族がパルデアに入国できておらず、ツツミ・ハバカミ・パオジアンの様な130族をさらに上回る個体が増えた関係で無意識に計算してしまう最速130族(S実数値200)はほぼ意味がありません。うーん、ポケモン老人脳…。
その一方で111族同速以上はたったの23体しかおらず、対戦環境で見かける頻度や特性による素早さ変化を考慮しても20-30体だけ頭に入れておけば事故はだいぶ減ります。この後のノココッチでもS調整が重要となってくるので適宜リストを参照してください。
種族値:125-100-80-85-75-55(合計520)
実数値:201-108-103-150-96-104
努力値:H4, B20, C252, D4, S228(性格補正:C↑A↓)
袋叩きを受ける側の子。Part1, 2に引き続き動画では3度目の登場。SVに入って1番のお気に入り。
イッカネズミからの袋叩きを前提とした調整が入っていますが、タイプ一致爆音波の火力はやはり伊達じゃない。Part1から使ってきたからこそ分かる素耐久の高さで何でも雑に1発は耐えるのが魅力的。バトンタッチも習得するため、HP赤ゲージからでも十分仕事ができる。
S実数値=104まで伸ばしており、びびり発動後のS+4状態でクォークチャージ発動後のテツノツツミ(309)を抜く312相当に調整しました。すいすいなどの特性を考慮しないならば、スカーフドラパルト以外は基本抜けると考えてOKです。
初手対面でお相手の両方にアシパが等倍で入り、片側がツツミやハバカミなどイッカネズミより素早いポケモンの場合は素早さの遅い方から処理し、素早さ上昇後の2ターン目に高速側のポケモンを叩く運用が良い感じ。
火力指数と仮想敵
・威力180アシストパワー=81.0k(弱保&びびり発動、C+2ランク補正有り、テラス一致補正有り)
→HCニンフィアに101-119%のダメージが入りぴったり確1。ニンフィアの耐久種族値=H95, D130を考慮すると、よほど耐久に定評のあるポケモンでなければ等倍相手ならまず間違いなく確1が取れる。新環境要素としてはディンルーの専用特性「災いの器」で特殊火力x0.75倍の効果をもろに受けてしまうため、うっかりしていると確定数をずらされがち。
・爆音波(タイプ一致補正、範囲技補正有り)
→H252きせきヤミカラスに対し57-68%確2。C+2なら113-135%で確1。悪戯心からの黒い霧でランク補正を無効化されるのがこの手のPTの欠点ですが、初手で出てきた場合は爆音波で強行突破可能。イッカ/エルレの並びは流石に意識されているようですが、ノココッチのびびりはまず警戒されないのであっさり通ります。状況次第ではテラスを切らずに素の爆音波x2で倒しても良い。イルカマンが黒い霧を覚えると学びました(1敗)。
→巻き込みで隣のH252イッカネズミに対し77-91%の確2。一応1発は耐えてくれるので安心して巻き込んでOK。なんなら光の粉で避けてくれることもあるので攻めっ気は強く保っておきましょう。受け回しで勝てるPTではないので。
耐久指数と仮想敵(物理耐久指数=20.7k、特殊耐久指数=19.3k)
・パオジアンのせいなるつるぎ(テラス前、災いの剣補正あり)
→84-99%確2。A120の不一致抜群技威力90までなら耐えてしまう恐ろしさ。
・パオジアンの不意打ち(テラス後、災いの剣補正あり)
→なんとびっくり75%乱1とは言え一致抜群を耐えうる硬さ。フレンドガードが乗っていれば確定耐えするため、返しの爆音波で返り討ちにできる。ただし大抵たすき持ちなのでその後の処理が問題ではある。
・カイリューのノーマルテラス鉢巻神速
→67-79%確2。先にマルスケを剥がしておきたいシーンも多く、イッカネズミにゴツメを持たせても良いかもしれない。鉢巻持ちの数が若干減った印象もあるがまだまだ予断を許さない。裏で撃ち合うつもりなら、ノココッチの被ダメで型判別するのも手。
・ハバタクカミのムーンフォース
→ひかえめ:58.3-68-7%、おくびょう:52.8-62.7%でどちらも確2。ブーストエナジーが見えている状態ならたすきが無いと確定するのでありがたい。逆にブーストエナジーが発動していないならほぼたすき確定と考えて良いので、柔軟な立ち回りを求められる。ツツミに関してもほぼ同じですが、爆音波が当たるのでツツミの方が相手しやすいか。
種族値:68-125-65-65-115-80(合計518)
実数値:175-194-85-76-135-101
努力値:H252, A252, S4(性格補正:A↑C↓)
正義の心を持った正統派袋叩かれマン(?)
リブレの枠が最後まで定まらず、レンタルPTではスキルスワップになっています。トリル、スキスワ、ワイガ、リブレ、サイコカッター、冷Pなどなど技スぺ11個くらい欲しいのはラルトス一族によくある話。
第2の袋叩かれ要員として採用したものの、黒い霧持ちの子を温存させてしまう傾向が高く、意外性で奇襲をかけるなら外しておいた方が良かったかも? 雨下の水テラスタルアクアカッターが非常に優秀で、火力指数=40.7kとゴリ押しがギリギリ通る火力を担保できる点で優秀。急所ランク+1の技なので1/8の確率で急所による火力アップを狙えるだけの徳を積んでおきたい。
エルレイド単体での数値や耐性は決して悪くないものの、妖・霊がどちらも抜群になってしまうため環境に多いハバタクカミに対して受け出しはできない。初手対面で水テラスを切る想定ならタイプ相性の不利を消したうえで高火力アクアカッターで対応可能。袋叩きを抜きにすればシングルの方が向いているかも?
種族値:60-50-100-95-70-65(合計440)
実数値:167-63-121-161-90-85
努力値:H252, B4, C252(性格補正:C↑A↓)
技や努力値配分などはオーソドックスなHCぶっぱ。このPTで唯一のワイガ搭載ポケモンなので丁寧に扱いたい(ワイガ自体はエルレイドも習得可能)。選出した際の活躍はあまり大きく無かったものの、PTから外した瞬間に天候パへの圧力が消えてしまい勝率が大幅ダウン。見せあい段階での選出圧力がかかって居れば仕事の8割はできているのかもしれない。要検討。
種族値:95-135-80-110-80-100(合計600)
実数値:171-205-100-117-100-152
努力値:H4, A252, S252(性格補正:A↑C↓)
空飛ぶ夢を忘れて大地に身をゆだねた自信過剰気味の竜。
袋叩きで能力アップさせるのがメインギミックだったので、裏にも別の能力アップ系を入れたいなという安易な発想で入った子。過去の動画に出した怒りボーマンダは「怒り」の技自体が没収されてしまったため採用できず、なら味方ごと供物にするかと地面テラスタル巻き込み地震でA↑していく型に決定。
先述の通りノココッチは何でも雑に1発は耐えてくれる耐久を持っているので、HP赤ラインでバトンタッチするシーンが多発します。このノココッチを巻き込み地震で倒すことでさらなる能力アップを果たし、エネルギーロス無く次世代に命を繋ぐエコロジーでサステナブルな感じに仕上がってると思います。知らんけど。
バトン無しでも戦えるように努力値振りは準速AS。テラスタルを切って地面単タイプになれば礫くらいは耐えるようにヤチェを持たせていますが火力アップアイテムが欲しかったかも。
バトンから暴れ散らかした姿がこちら↓
種族値:122-130-69-80-69-30(合計500)
実数値:197-200-121-90-90-50
努力値:A252, B252, D4(性格補正:A↑C↓)
使った事がなかったので優先的に入れてみた枠。
風のうわさで対戦環境にパオジアン/カイリューの並びが多いと聞き、AB振りダイオウドウが活躍できるのでは???と思い立ってすぐさま育成。安定したメインウエポンはタイプ一致のヘビーボンバーですが、使う機会が多いのはロックブラストとじゃれつく。仮想敵のたすきパオジアンとマルスケカイリューを突破可能、、、のはずでした。
現実問題として「このPTでダイオウドウにテラスタル切るかどうかによる」の一言につきるかと。パオジアンからはせいなるつるぎ、カイリューからはけたぐりが飛んでくるため耐性変化の妖テラスタルは攻防一体の働きを見せてくれますが、表選出ではノココッチ、裏選出ではボーマンダにテラスタルを切りたい場面が多い中で果たしてダイオウドウにどこまでカバーしてもらうべきなのか? 裏選出用としてエルレイドにトリックルームを覚えさせてS30族の鈍足でテラスタル無しのまま暴れてもらった方が良かったかもしれない。
仮想敵に対する火力面は申し分なく、対面さえできれば物理方面は手放しで任せてOK。
対カイリュー:珠ロックブラスト4発で93-116%の92%乱1(単発火力指数=6.5k)
対パオジアン:珠ロックブラスト3発で101-120%のぴったり確1
対ディンルー:珠力尽くじゃれつく(妖テラス)で70-83%の確2(火力指数=40.8k)
等倍相手全般:珠ヘビボン体重130kg以下なら威力120確保される(火力指数=41.9k)
ダイオウドウを主軸にしたPTを組めればかなり可能性を感じる子だったのでまた使ってみたい。補助技も多彩なので単純アタッカー以外の道も多い。
3. 使用感など
①初動でイッカノココが主導権を握ってしまえば圧勝!
②災い準伝が全員悪タイプなのでアシパが全通するということはそうそうない。
③圧倒的受け性能に欠陥のあるPT構築()
まず①はギミックPTですから当然と言えば当然。ハマれば強いのはロマンの基本。超火力と超高速で圧倒していきましょう!
お次の②は環境的な問題ですかね。やっていることの組み合わせ的にはレギュレーションAから使用できたはずなので、悪タイプの災い準伝の溢れかえったレギュレーションCより前に試してみたい構築ではありました。ただしレギュレーションAはトリパの数が多かったので、パラドックスポケモンの解禁されたレギュレーションBが最適環境だったのかもしれません。いずれ来るであろうミライドン・コライドンが解禁されるレギュレーションD(仮)ではミライドンも余裕の1パン圏内なので再挑戦してみたいですね。
ラスト③はPT構築下手っぴでごめんなさいっピ案件…。自分の癖としてやりたい事が先行し過ぎて受けという概念をどこかに置き去りにしがちなので、アンバランスになってしまうのはご愛嬌という事で。ダイオウドウの項でも触れたように元々はパオジアン/カイリューの並びを意識していたのでやたらと物理に手厚い構成になっている物の、環境中の存在数で言ったらイーユイ/ハバカミの方が圧倒的に多く特殊方面への手薄さが厳しかったですねぇ。
イッカ/ノココの主軸は残しつつ改良を重ねた現在のPTがこちら。
動画で使ったPTと比較するとかなり勝てるようになっては来ましたが、まだまだ改良の余地はありそうです。天候誘導枠のペリッパーはバンギあたりでもいいかもしれませんし、高速特殊アタッカーの枠はドクガあたりも候補になるかも? それかハバカミ。
基本的な運用と環境調査に関しては100本ノックの成果もあってバッチリできたので、あとは構築をここからもうちょい練り上げられるよう頑張ります!
今回はこのあたりで。
ではでは