4画面の雑記帳

思ったことをつらつら書いてく雑記帳

読書

伊予原新「月まで三キロ」を読んだ

理系作者の短篇集。 伊与原新 『月まで三キロ』 | 新潮社 伊予原新「月まで三キロ」を読みました。 本作には表題作を含む短篇が6編収録されています。手に取ったのは本屋に並べられていた時にピンと来た、いわゆるジャケ買いだったので作者も作品も全く知ら…

ジョージ・オーウェル「一九八四年」を読んだ

究極の全体主義とは…。 www.hayakawa-online.co.jp ジョージ・オーウェル「一九八四年」を読みました。 本作では第二次大戦で日本・ロシア・英米連合が支配領土を広げて世界を3分割しており、作中ではそれぞれイースタシア・ユーラシア・オセアニアという3…

カミュ「ペスト」を読んだ

本作はフィクションです。 www.shinchosha.co.jp カミュの「ペスト」を読みました。ご時世柄と言いますか、コロナ禍で読んでおきたい1冊だなと。 本作は感染症が蔓延し、街1つが完全にロックダウンされた中で繰り広げられる人々の変遷を描いた作品となりま…

大隅良典, 永田和宏「未来の科学者たちへ」を読んだ

科学を文化に www.kadokawa.co.jp 「未来の科学者たちへ」を読みました。 著者はオートファジー研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典先生とタンパク質研究でHSP47を発見した永田和宏先生。両氏の研究実績は生化学ですが内容は科学(Science)全体…

アガサクリスティー「そして誰もいなくなった」を読んだ

名作には名作なりの構造があるんだな、って。 英国の生んだミステリーの女王、アガサ・クリスティーの作品の中でも傑作として知られている「そして誰もいなくなった」を読みました。 「なんで今?」って聞かれても「気が向いたから」くらいの答えしか返せな…

幸田正典「魚にも自分がわかる」を読んだ

幸田正典「魚にも自分がわかる ー動物認知研究の最先端」を読みました。 www.chikumashobo.co.jp 一言で超面白かった! 内容は「魚類に鏡を見せた場合、自分が分かる(自己認知できる)か」についての緻密な研究記録ですが、論文とは異なってかなり砕けた文…