「失礼だな、純愛だよ」
たまたま日程と座席が空いていたので早期視聴になりました。特典ブックレットの存在自体知らなかったのでちょっとラッキーな気分。原作に当たる呪術廻戦0巻はしっかり読み込んでいるので、基本的なストーリーは把握している状態での視聴。
開幕から乙骨君と里香ちゃんの呪縛関係が容赦なく描かれていきます。声が声だけに完全に碇シンジ君だったし、割と境遇も似てるね?乙骨君、エヴァに乗りなさい(by 冥冥の中の人)
マンガにはマンガの良さがあるように、映画を含むアニメーションにしか出せない描写的良さがありますねー。狗巻君の呪言で爆ぜる低級呪霊の群れとか、游雲ブンブン振り回して戦う夏油とかのカメラワークには痺れました!
呪術本誌の方で游雲を扱った事があるのって夏油・真希・伏黒・東堂・パパ黒の5人かな?三節棍なんてバトル漫画でもなかなかお目にかからないレア武器で、多様な戦法に組み込めるからなのか使い方は全員バラバラ。今回の映画で使っていた夏油が最も守備寄りの扱い方してた印象。刀を二節で挟み込んで絡めとる様なシーンはマンガ版に無い映画オリジナルの動きだったかと。元々手数が豊富な術式だし、必ずしも特級呪具を切り札にしなくても良いって言う強さを活かした描写が見ていてワクワクした。乙骨と里香の2人を相手に空間全体を支配して戦う躍動的なカメラワークはやっぱりアニメーションに分があるな、と。
一方でマンガ版の方が迫力あるなと感じた部分も。特に感じたのは獄ノ番「うずまき」を生成するシーン。アニメーションだと不自然な視点変更はNGだけど、マンガだとページの切り替わりで必然的に視点が切れるので見開きや大ゴマを使った印象的カットが使いやすいのかなーと。うずまきのシーンは漫画版だとページをめくった直後、ほんの少し煽り気味の構図で、上から下へ下ろすような吹き出し位置による視線誘導がめちゃくちゃ効果的。より圧を感じたのはマンガ版だったので、それぞれの良さはあるよね。
また、映画版で特に追加描写が多かったのは新宿・京都の百鬼夜行。ナナミン京都サイドに派遣されてたのね。TVアニメ版ではまだ主だった活躍の無い猪野君や日下部もぬるぬる動いてていい感じ。
そして何といっても百鬼夜行のMVPはミゲル!
渋谷事変で特級呪霊がハイパフォーマンスを魅せる度に株が上がり続けていたミゲルさん。あの五条悟を10分以上足止めしたミゲルさんが動いている!
黒縄の効果範囲がどんなもんかは分からないけど、漏瑚+花御タッグが領域展延により術式無し(身体能力の呪力強化は有り)のフィジカルバトルに持ち込んでなお一方的にボコる五条悟。その五条悟を10分以上足止めする仕事を成し遂げ、まんまと逃げおおせたミゲル。百鬼夜行のシーンはマンガ版だとほとんどカットされてたからミゲルの戦闘シーンはほとんど描かれてなかったけど、今回の映画版ではバリバリに戦ってましたね。なんだお前、スパイダーマンか!?ミゲルさん普通に体術だけでバチクソ強いな???
欲を言えば夏油ファミリーの中でも実力者ポジにいるラルゥの描写も欲しかったけど、ミゲルに関しては日下部に「この程度の奴」と言われるレベルじゃないって事が分かっただけでも大収穫。あと声の担当が山ちゃんでちょっと笑った。チョトダケニホンゴシャベレマース みたいな絶妙なイントネーションは流石に熟練の技よね~。黒人男性・日本語吹き替えっていったら山寺宏一みたいなとこあるし。
色々書いたけどとにかく楽しかった。年内か年明けかは分からないけど、ARIAも観に行きたいので予定立てなきゃな。
ではでは