4画面の雑記帳

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海外ドラマ「Breaking Bad」を見始めた

超面白い!

 

ブレイキング・バッド(字幕版)

 

先日「Breaking Bad」という海外ドラマを知人から勧められ、第1話がアマプラで無料配信されていたので視聴してみました。事前情報無しで第1話のみ観た感想になりますが、一言で超面白かったです!

構成・演技・演出のいずれもレベルが高く、始めは人生に諦観を抱いていた主人公のウォルターが約1時間のドラマを経て生きる活力を取り戻していく姿に惹きこまれました。この作品を勧めてくれた知人は自分が有機化学に携わる仕事をしていることを知っており、高校で化学教員を務めるウォルターがちょっと「ヤバい」覚醒の仕方をする所まで興味を持つだろうと踏んでたようです。理解ってるじゃん(笑)

 

作品概要にも書いてあるのですが、このドラマの主人公ウォルターは高校で化学の教師を務める50台の男性。どうやら若いころはノーベル賞に関わるプロジェクトチームにも参加していたほどの優秀な化学者だったようですが、現在は無気力でろくな返事も返さない片田舎の学生を相手にし続けているうちに、何事にも諦観を抱く冴えない男へと成り果てていました。

短いシーンではありましたが、化学を専攻している身からすると教壇に立つウォルターの授業は高校レベルとしては非常に魅力的に映りました。化学だけには真摯でいたいという彼なりの拘りを短い演技で表現してくるあたりが凄い。そして、そんな彼の授業をマジでつまらなそうに聞いている(実際は聞いてすらいない)学生たちの描写がエグい...。これは心折れるって。

そんな諦めの極致にいた彼を突き動かしたのは2つの出来事でした。1つ目は彼自身に宣告された肺がんによる余命2年の宣告。2つ目はドラッグ検挙の現場に立ち会えたこと。

舞台はアメリカで日本とは違うとは言え、覚せい剤取引は重大犯罪な世界観。しかし有機化学を学んでいればありとあらゆる薬品の合成・精製方法は嫌と言う程叩き込まれるため、(倫理的問題はさておき)麻薬や覚せい剤と言った類の扱いは危険な薬品を扱うという意味では対した問題ではありません。そして作中でも印象的な対比描写があったように、ウォルターから見てドラッグ精製現場の設備環境や技術レベルは著しく低いものでした。

突然宣告されたわずかな余命が彼の理性を奪い去り、興味と野心の赴くまま自分を活かせる場所へと突き動かしていく様はかなり共感できる部分があります。ウォルターほど過去の大きな栄光とコンプレックスを持っているわけではありませんが、現在の職場環境に不満を持っているという点では自分も変わらないなぁと。この作品を自分に勧めてくれた知人はつくづく僕の事をよく見ていると感心してしまう程です(笑)

 

視聴後に調べてみるとアメリカのドラマ賞を総なめするほど評価の高い作品との事で続きを観るのが楽しみです。1話あたり300円で、シーズンまとめて購入すればもうちょいお値引きあるらしい。1話あたり1時間弱あるので、長い期間かけてゆっくりと観ていきたいですね。

 

ではでは