4画面の雑記帳

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Breaking Bad シーズン3まで見終わった!

遂にジェシーが......。

 

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少しずつ見進めていたドラマ「Breaking Bad」をシーズン3まで観終えました。

シーズン2のラストでは大物麻薬カルテルのボスであるガスとの取引きを成功させたウォルター。シーズン3では群を抜いた高純度ドラッグ「ブルークリスタルメス」が麻薬カルテルの販売網に乗って市場を席捲する所から始まります。ブルークリスタルメスを唯一製造可能な謎の人物ハイゼンベルク(=ウォルター)としての存在感をますます強めていくウォルターですが、彼を取り巻く環境は加速度的に悪化...。

 

もう登場人物全員が破滅へ向かって一直線といった感じではありますが、個人的に注目してみていたのがハンクとジェシー

 

ハンクはウォルターの義弟にして麻薬取締局(DEA)のエース。しかし物語を辿ってみると家族を思う善意の行動が2度に渡って敵であるはずの麻薬カルテルに利用され、しかもその両方がウォルターを狙った暗殺計画のしわ寄せになっているのが辛すぎる…。シーズン1で初登場したころは口が悪いだけで明るく正義感の強い男というイメージでしたが、今では危険な現場に晒されたことで常に命の危険に怯える神経質な男へと変貌。

小物に成り下がったという訳では無く、彼の反応が一般的なんじゃないでしょうか?偶発的なギャング(トゥコ)との激しい銃撃戦で初めて人を殺め、異動先のテキサスでは警官の仲間達が爆弾に吹き飛ばされるのを目の当たりにし、遂には自らが暗殺のターゲットとなって命からがら助かるも半身麻痺に。ドラマだからと安易に英雄像を求めてしまうのは簡単ですが、これだけ酷い環境に晒され続ければ心的外傷でズタボロになって当然かと。そしてそれを理解してやれない嫁のマリーが怖いっピ...。

ウォルターの嫁スカイラーにも言えるのですが、この姉妹は自己顕示欲が強すぎやしませんかね?ドラマ的に強く自立した女性像を描いているのは理解できますが、ちょっと怖すぎてヒンヒン言いながら怯えてました()

 

そしてシーズン1からウォルターの相棒役となっているジェシーですが、シーズン3では冒頭にドラッグの過剰摂取で恋人を失う所からスタート。薬物更生プログラムを受けた後にガスとの取引で得た大金を手にするも、彼の心には言いなりになってやらされている感が残るのみ。

小さくても良いから自ら成し遂げる成功体験を欲する愛すべき小物という役柄ではあるものの、手を出した相手は超大物ドラッグカルテル。当然のようにボコられて何度顔が腫れあがっても自分でドラッグビジネスを成立させたいという意思は執念染みたものを感じます。

この愛すべき青年に対してウォルターも殺人者になるべきでは無いと一度は忠告を出すものの、運命共同体として逃れられない命の危機から遂に人を殺めてしまうジェシー...。どれだけ悪ぶってみても根は子供が平和に暮らせる社会を強く望む性格の彼自らが引き金を引いて人を殺める瞬間の表情は、複雑すぎる感情が入り混じった怪演だったかと思います。

 

既に次のシーズン4も見る気満々でいるので先の展開が楽しみです。次もゆっくり見進めていきたいですね。

 

ではでは